エンジェル投資のやり方入門!個人で始める少額投資とリスク回避術

「エンジェル投資って、一部の大富豪だけの遊びでしょ?」かつての私もそう思っていました。でも、最近よく耳にする「エンジェル投資のやり方」について調べてみると、意外にも私たちのような一般の個人投資家でも、しかも少額から参加できるチャンスが広がっていることがわかりました。もちろん、ハイリスクな世界であることに変わりはありません。しかし、将来大きく化けるかもしれないスタートアップ企業を応援しながら、うまくいけば大きなリターンや税制優遇も期待できる。そんな新しい投資の形に、少しワクワクしませんか。この記事では、投資で痛い目を見てきた私だからこそ伝えたい、リスクを抑えながらエンジェル投資の世界に足を踏み入れるための基礎知識を、専門用語少なめでわかりやすく解説していきます。

エンジェル投資
  • 個人投資家がエンジェル投資を安全に始めるための具体的なステップ
  • 株式投資型クラウドファンディングを活用した少額投資の仕組み
  • ハイリスクな投資で大火傷しないための資金管理と分散投資の鉄則
  • 投資額に応じた節税メリットが期待できるエンジェル税制の活用法
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初心者向けエンジェル投資のやり方と基礎

まずは、そもそもエンジェル投資とはどういうもので、私たち個人がどのように関わることができるのか、その全体像を掴んでおきましょう。なんとなく「カッコいい」というイメージだけで飛び込むと、私のように痛い目を見るかもしれません。ここでは、投資を始める前に絶対に知っておくべき基礎知識、必要な資金額、そして魅力的なメリットと背中合わせのリスクについて、私の経験も交えながら噛み砕いてお話しします。

個人でエンジェル投資家になるには

かつてエンジェル投資といえば、成功した元起業家や資産数十億円クラスの富裕層だけが許された「クローズドな世界」の特権でした。美味しい話は、ゴルフ場や会員制クラブでひっそりと行われていたわけですね。しかし、2020年代に入ってその状況はガラリと変わりました。

今はインターネットのおかげで、私たちのような一般的な個人投資家でも、スタートアップ企業(創業間もないベンチャー企業)に投資できる環境が整っています。具体的には、「株式投資型クラウドファンディング(ECF)」という仕組みや、起業家と投資家を繋ぐ「マッチングプラットフォーム」が登場したことが大きいです。

これにより、特別なコネや人脈がなくても、ネット上で案件を探し、スマホ一つで出資の手続きができるようになりました。もちろん、誰でもウェルカムなわけではなく、投資家登録には一定の審査がありますが、以前に比べれば門戸は劇的に開かれています。私たちが目指すのは、プロの投資家のような難しい分析ではなく、まずは「応援したい」と思える企業に無理のない範囲で資金を託す、新しいタイプのエンジェル投資家と言えるでしょう。

少額投資はいくらから可能か

「エンジェル投資=数百万、数千万円が必要」というイメージがあるかもしれませんが、これは少し前の常識です。現在、主流となっている株式投資型クラウドファンディング(ECF)を利用すれば、もっと手軽な金額からスタートできます。

多くのプラットフォームでは、1案件あたり10万円程度から、安いものでは数万円から投資できるケースもあります。これなら、ボーナスの一部や、毎月の余剰資金を少しずつ積み立てて投資に回すことも現実的ですよね。私のようにFXで一瞬にして数百万円を溶かすような博打を打つのではなく、複数の企業に数万円ずつ分散して投資するスタイルが可能です。

ここがポイント

エンジェル投資は、もはや富裕層だけのものではありません。ECFを使えば、10万円前後のお小遣いレベルの資金から、「未来のユニコーン企業」の株主になれるチャンスがあります。

期待できるリターンとメリット

リスクを取ってまでエンジェル投資をする最大の魅力は、やはり「キャピタルゲイン(売却益)」の爆発力でしょう。投資した企業が順調に成長し、将来的にIPO(新規株式公開)やM&A(バイアウト)でイグジット(出口)を迎えた場合、株価は投資時の数倍、時には数十倍から数百倍に跳ね上がる可能性があります。

これは、すでに成熟した上場企業の株を買うのとはわけが違います。「テンバガー(10倍株)」どころの騒ぎではありません。もちろん確率は低いですが、夢のある話です。

また、金銭的なリターン以外にも、「起業家の熱い想いを応援できる」「新しい技術やサービスが世に出るのを手助けできる」という精神的な充足感も大きいです。株主として企業の成長を見守り、時には商品を使ったりフィードバックを送ったりして、事業に間接的に関われるのも、エンジェル投資ならではの醍醐味だと言えますね。

失敗しないためのリスク管理

さて、ここからが本題です。1000万円を溶かした私としては、良いことばかりを言うわけにはいきません。エンジェル投資は、金融商品の中で最もハイリスクな部類に入ります。

まず、投資したスタートアップ企業の多くは、残念ながら事業がうまくいかずに倒産したり、解散したりします。その場合、投資したお金は基本的に「ゼロ」になります。戻ってきません。上場株のように「半値になったけど塩漬けしておこう」という逃げ道がないのです。

また、「流動性の低さ」も要注意です。一度投資すると、IPOやM&Aなどのイベントが起きるまで、原則として株式を換金できません。数年、あるいは10年以上資金が拘束される覚悟が必要です。「急にお金が必要になったから売りたい」と思っても売れないのです。

絶対に守るべき鉄則

エンジェル投資の資金は、生活費や老後資金ではなく、最悪なくなっても生活に支障がない「完全な余剰資金」で行ってください。間違っても借金をして投資してはいけません。

節税効果のあるエンジェル税制

リスクが高いエンジェル投資ですが、国もそのリスクを理解しており、投資家をサポートするための強力な制度を用意しています。それが「エンジェル税制」です。

これは、一定の要件を満たすベンチャー企業に投資をした場合、その投資額に応じて所得税の優遇措置が受けられるというものです。具体的には、投資した金額をその年の総所得金額から控除できたり(寄附金控除のようなイメージ)、株式譲渡益から控除できたりします。

優遇措置の種類 主なメリット おすすめの人
優遇措置A 投資額から2000円を引いた額を所得から控除 給与所得が高く、所得税を減らしたい人
優遇措置B 投資額全額をその年の株式譲渡益から控除 上場株などで利益が出ていて、税金を相殺したい人

最近の税制改正(令和6年度など)でさらに使いやすくなっており、場合によっては投資した時点で一定の節税効果が得られるため、実質的な投資コストを下げることにも繋がります。これは活用しない手はありません。

実践的なエンジェル投資のやり方と手順

エンジェル投資1

基礎知識を押さえたところで、実際にどうやってエンジェル投資を始めるのか、その具体的な手順を見ていきましょう。一昔前のように「知り合いの社長に頼み込んで…」といった泥臭い方法は必要ありません。現代には現代のスマートなやり方があります。ここでは、初心者でも参入しやすいプラットフォームの活用法から、投資先の選び方、そして契約時の注意点まで、実践的なノウハウを解説します。

株式投資型クラウドファンディング

最もハードルが低く、初心者におすすめなのが「株式投資型クラウドファンディング(ECF)」を利用する方法です。これは、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集めたい企業と、投資したい個人をマッチングさせるサービスです。

有名なところでは「FUNDINNO(ファンディーノ)」や「イークラウド」、「Unicorn(ユニコーン)」などがあります。これらのプラットフォームの良いところは、掲載される企業がある程度プロ(運営会社)の審査を通過しているという点です。もちろん倒産リスクはありますが、明らかな詐欺案件や反社会的勢力などは排除されているため、一定の安心感があります。

やり方は簡単で、各サイトで投資家登録(無料)を行い、気になる案件の募集が始まったら申し込みボタンを押すだけ。人気の案件は開始数分で売り切れることもあるので、事前の準備が大切です。

マッチングサイトを使った探し方

もう少し踏み込んで、自分で原石を見つけたいという方は、「エンジェル投資家と起業家のマッチングサイト」を利用する手もあります。「Founder(ファウンダー)」や「Angel Port(エンジェルポート)」などが有名です。

こちらはECFとは違い、あくまで「出会いの場」を提供する掲示板のようなものです。そのため、審査などはECFほど厳格ではないケースが多く、玉石混交です。その分、まだ誰も目をつけていない創業初期(シード期)の企業に、非常に安い株価で投資できるチャンスも転がっています。

ただし、ここには大きな落とし穴も。審査がない分、投資家を装った詐欺や、経営実態の怪しい起業家も混ざっている可能性があります。私のように「一発逆転」を狙って安易に飛びつくと火傷しますので、ある程度目利きに自信がついてから挑戦することをおすすめします。

投資先企業の選び方と評価基準

では、数あるスタートアップの中から、どの企業に投資すればよいのでしょうか。財務データが少ない創業期の企業を評価するのはプロでも難しいですが、以下のポイントは最低限チェックしておきたいですね。

  • 経営者(人): 結局は「誰がやるか」です。社長に情熱はあるか、逃げ出さない誠実さがあるか。経歴や過去の実績も確認しましょう。
  • 市場性: そのビジネスが狙っている市場は大きいか、これから伸びる分野か。「Why Now?(なぜ今なのか)」という問いに答えられる事業は強いです。
  • プロダクト: 顧客の痛切な悩み(Pain)を解決する商品やサービスがあるか。独りよがりのアイデアになっていないかを見極めましょう。

私はこれらに加えて、「自分がそのサービスのファンになれるか」も大事にしています。自分が欲しいと思えないものに、大切なお金は出せませんからね。

契約時の注意点と投資契約書

投資を決めたら、いよいよ契約です。ECFの場合はプラットフォームが用意した定型の契約フローに乗るだけなので簡単ですが、直接投資の場合は「投資契約書」や「株主間契約書」を交わすことになります。

ここで絶対に手を抜いてはいけないのが、契約書の中身の確認です。例えば、「会社が倒産しても投資家には責任がないか(有限責任)」、「不利な条件で強制的に株を買い取られる条項がないか」などは要チェックです。最近は「ANGELs」のような無料の契約書雛形も公開されているので、そういった標準的な内容と比較してみるのも良いでしょう。

反社チェックも忘れずに

投資先が反社会的勢力と関わりがあった場合、上場は100%不可能です。ネットで検索(Google検索やSNS検索)するだけでも、ある程度の悪い噂は拾えます。必ず実施しましょう。

安全なエンジェル投資のやり方まとめ

エンジェル投資2

エンジェル投資は、個人の資産形成において「スパイス」のような存在です。ポートフォリオの主役にはなり得ませんが、うまくいけば人生を変えるようなリターンをもたらしてくれる可能性があります。

重要なのは、一発必中を狙わないこと。「10社に投資して、そのうち1社が大成功すれば御の字」というくらいの分散投資の精神で、長く付き合っていくのが正解です。そして何より、私のように生活費まで突っ込むような無茶はせず、なくなっても笑っていられる「余剰資金」で楽しむこと。これが、長く投資の世界で生き残るための唯一の道です。

まずはECFのサイトを覗いてみて、どんな夢を持った起業家がいるのか見てみることから始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。エンジェル投資は元本割れのリスクを伴います。投資の最終決定は、必ずご自身の判断と責任において行ってください。

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