SBI証券のプラチナ投資信託ETFと積立の違い&NISA活用法

SBI証券でプラチナ投資を始めようと思ったとき、まず最初に迷うのが「投資信託(ETF)を買うべきか、それとも金・プラチナ取引で積立をするべきか」という点ではないでしょうか。私自身も最初は、この2つの違いがよく分からず、ただなんとなく「おすすめ」と書かれている方を選ぼうとして混乱した経験があります。実は、SBI証券にはプラチナに投資する方法が大きく分けて2つあり、それぞれ手数料やスプレッド、そして何よりNISAの対応状況が全く異なります。ネット上では「プラチナはやめとけ」なんて声も聞かれますが、2025年の価格見通しや市場環境を正しく理解すれば、面白い投資対象になるかもしれません。

  • SBI証券におけるプラチナETFと積立(商品取引)の決定的な違いが分かります
  • NISA成長投資枠を使って非課税でプラチナ投資をする方法を理解できます
  • 手数料やスプレッドなどの見えにくいコストまで含めた損益分岐点を把握できます
  • 2025年の市場予測に基づいたリスクとリターンのバランスを学べます
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SBI証券のプラチナ投資信託と積立の違い

一口に「SBI証券でプラチナに投資する」と言っても、実はその中身には大きな違いがあります。株式と同じように売買する「ETF(上場投資信託)」と、貴金属そのものをコツコツ買う「純金・プラチナ積立」。これらは税制もコストも全く別物なんですよね。ここでは、それぞれの特徴を整理して、どちらが自分の投資スタイルに合っているのかを見ていきましょう。

プラチナETFと積立の比較

まず押さえておきたいのは、私たちが普段検索する「プラチナの投資信託」という言葉は、厳密には「ETF(上場投資信託)」を指すことが多いという点です。一方で、毎月定額で積み立てていくサービスは「商品取引」という別の枠組みになります。

この2つ、似ているようで中身はかなり違います。SBI証券で扱う場合、ETFは証券総合口座で株と同じように取引しますが、積立の方は「金・プラチナ取引口座」という専用の口座(開設は簡単です)を使うことになります。

最大の違いは「現物の裏付けがあるかどうか」と「取引の柔軟性」ですね。ETFは証券としての扱いですが、積立の方は将来的に現物のプラチナとして引き出すことも可能です(手数料はかかりますが)。どちらを選ぶかで、後述する税金やコストが大きく変わってくるので、まずはこの「入口の違い」を意識しておいてください。

特徴 プラチナETF (1541等) プラチナ積立 (商品取引)
法的区分 投資信託 (受益証券) 商品取引 (現物裏付)
取引時間 株式市場が開いている間 ほぼ24時間 (08:30-翌05:00)
現物交換 大口のみ可能 (条件厳しめ) 可能 (手数料あり)
税制区分 譲渡益税 (申告分離課税) 譲渡所得・雑所得 (総合課税)

おすすめのETF銘柄1541

SBI証券でプラチナのETFを買うなら、個人的に一番おすすめなのが「純プラチナ上場信託(現物国内保管型)【1541】」です。「プラチナの果実」なんて愛称で呼ばれることもありますね。

なぜこれが良いかというと、日本の投資家向けに設計されていて非常に扱いやすいからです。円建てで取引できますし、信託報酬(管理手数料のようなもの)も年率0.55%(税込)と、現物を保有するコストとしては許容範囲かなと思います。

他にも「WisdomTree 白金上場投資信託【1674】」という銘柄もありますが、1541の最大の特徴は「一定口数を持っていれば、日本の倉庫にある本物のプラチナと交換できる」という点です。実際に交換する人は稀かもしれませんが、「ちゃんと現物が国内にあるんだ」という安心感は、投資をする上で結構大事なポイントだったりします。

NISA成長投資枠の対応状況

ここが今回の記事で一番伝えたいポイントかもしれません。もしあなたが「NISAを使って非課税でプラチナ投資をしたい」と考えているなら、選択肢はほぼ一つに絞られます。

NISAが使えるのは「プラチナETF」だけ!

残念ながら、金・プラチナ取引(積立サービス)はNISAの対象外です。

SBI証券の場合、先ほど紹介した「純プラチナ上場信託【1541】」などは、新NISAの「成長投資枠」で購入することができます。これにより、売却益や分配金が非課税になります。

一方で、積立サービス(商品取引)はNISAの枠組みに入らないため、利益が出たら原則として課税対象になってしまいます。長期で資産形成をして、将来の値上がり益をまるっと受け取りたいなら、ETFをNISA口座で買うのが税制面での最適解と言えるでしょう。

手数料とスプレッドのコスト

投資で失敗しないためには、「隠れコスト」に敏感になる必要があります。SBI証券の手数料は業界最低水準と言われていますが、それでも注意が必要です。

まず、積立(商品取引)の場合、買付手数料は購入金額の1.65%(税込)です。これに加えて、実は「スプレッド」という見えないコストが存在します。これは「買うときの価格」と「売るときの価格」の差額のことですね。プラチナの場合、このスプレッドが広がりやすく、合計すると購入時点で約3%前後のマイナスからのスタートになることも珍しくありません。

一方でETF(1541)の場合、売買手数料はSBI証券のプラン(ゼロ革命など)によっては無料になることもありますし、スプレッドも市場での取引なので比較的狭い傾向にあります。短期〜中期でのコストパフォーマンスを重視するなら、ETFの方に分があると言わざるを得ません。

メリットとデメリットの解説

ここまで見てきた内容を、メリットとデメリットとしてざっくり整理してみます。

プラチナETFのメリット・デメリット

  • メリット: NISA成長投資枠が使える、保有コストが明確、売買手数料が安い場合が多い。
  • デメリット: 自動積立の設定が少し手間(株式としての積立設定が必要)、夜間取引ができない。

プラチナ積立(商品取引)のメリット・デメリット

  • メリット: 1,000円単位で細かく自動積立ができる、夜間でもリアルタイムで取引ができる(これはSBIの強み!)、現物への交換が比較的容易。
  • デメリット: NISA対象外、スプレッド等のコストが割高、クレジットカード積立のポイント還元対象外(詳細は後述)。

私の考え:

手間をかけずに節税メリットを享受したいなら「ETF」。夜中の価格変動を見て機動的に売買したい、あるいは純粋に金属として保有したいなら「積立」という使い分けが良いかなと思います。

SBI証券でプラチナ投資信託を始める戦略

「よし、プラチナを買ってみよう」と思った方へ。ここでは、2025年以降の市場環境を踏まえた具体的な戦略や、よくある「やめとけ」論に対する私なりの見解をお話しします。ただ買うだけでなく、出口戦略やポイントのことも知っておくと、より賢く立ち回れるはずです。

2025年の価格見通しと予想

2025年のプラチナ市場は、かなり面白い局面にあると見ています。大きな要因は「供給不足」と「水素社会」です。

まず供給面ですが、プラチナの主な産出国である南アフリカでは、電力不足による鉱山の操業停止リスクが続いています。さらにロシア情勢の不透明感もあり、供給が絞られる可能性が高いんですよね。モノが足りなくなれば、当然価格は上がりやすくなります。

そして需要面。これまでは自動車の排ガス浄化装置がメインでしたが、今後は脱炭素に向けた「水素製造装置(水電解)」や「燃料電池車(FCV)」での需要が期待されています。プラチナは水素を作るための触媒として欠かせない存在なんです。金価格との乖離(プラチナの方が安い状態)の修正も意識されており、長期的には上昇トレンドに乗る可能性も十分あると感じています。

やめとけと言われるリスク

検索すると「プラチナ投資はやめとけ」というネガティブな意見も見かけますよね。これにはちゃんと理由があります。

注意すべき主なリスク

  • ボラティリティ(価格変動)が激しい: 市場規模が金よりも小さいため、少しの資金流入出で価格が乱高下しやすいです。
  • 景気に左右される: 産業用需要がメインなので、世界的な不景気になると需要が減って暴落することがあります(リーマンショックの時などがそうでした)。
  • マイナスリターン(スプレッド負け): 積立の場合、短期で売ると手数料分で損をする確率が高いです。

「安定資産として持っておく」というよりは、「産業の成長や需給の歪みに賭ける」という側面が強い資産です。全財産を突っ込むような投資対象ではない、ということは肝に銘じておきましょう。

積立設定と買い方の手順

実際にSBI証券で購入する手順はシンプルです。

ETF(1541)の場合:

通常の株取引画面で「1541」と検索し、購入します。NISA枠を使いたい場合は、注文時に「NISA預り(成長投資枠)」を選択するのを忘れないようにしてください。

積立(商品取引)の場合:

まず「金・銀・プラチナ取引口座」の開設が必要です(Web上で完結します)。その後、積立設定画面で「毎月〇〇円」または「毎月〇グラム」と入力します。SBI証券の良いところは、積立中でもタイミングを見て「スポット購入」ができる点ですね。価格が下がったときに買い増す戦略も取りやすいです。

ポイント還元の仕組みと注意

ここで一つ、残念なお知らせがあります。「クレカ積立でポイントを貯めながらプラチナ投資」を考えている方、SBI証券ではそれができません。

SBI証券の三井住友カードなどを使った「クレカ積立」は、あくまで投資信託(Mutual Funds)が対象であり、金・プラチナ取引は対象外なんです。楽天証券などでは可能な場合もありますが、SBI証券でプラチナの「積立(商品取引)」をする場合は、銀行引き落としや口座残高からの購入になります。

ただし、「金・プラチナ・銀マイレージ」というサービスがあり、月間の手数料合計額の1.0%相当のポイントは貯まります。ただ、これは「購入額」ではなく「手数料」に対する1%なので、微々たるものだと思っておいた方が無難です。

SBI証券のプラチナ投資信託で資産形成

最後に、SBI証券を活用したプラチナ投資の結論です。

もしあなたが、将来の水素社会の到来や供給不足による価格高騰を信じて、長期で資産の一部をプラチナに振り分けたいなら、「新NISAの成長投資枠でETF(1541)を買う」のが最もコスト効率が良く、税制メリットも享受できる方法です。

逆に、「自分は夜間の急変動もチャンスに変えたい」「現物をコツコツ貯めていく感覚が好きだ」という玄人好みのスタイルなら、SBI証券独自のリアルタイム取引ができる積立サービスも悪くありません。

いずれにせよ、プラチナは金(ゴールド)とは違う動きをする面白い資産です。リスクを理解した上で、ポートフォリオの数パーセントにスパイスとして加えてみるのはいかがでしょうか。もちろん、投資は自己責任ですが、この情報があなたの判断材料になれば嬉しいです。

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