石破首相の突然の退陣表明を受け、ポスト石破を選ぶ自民党総裁選が事実上スタートしました。注目が集まる候補者の一人、小泉進次郎氏の総裁選における推薦人は一体誰なのでしょうか。 この記事では、小泉氏の基本的なプロフィールや現在の役職での実績に触れながら、総裁選の推薦人集めの仕組みや、彼を支持する可能性のある議員、そして旧細田派をはじめとする各派閥の動向を詳しく解説します。さらに、他の候補との比較や、推薦人一覧の公表の可能性、次回選挙への影響まで、多角的に掘り下げていきます。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
- 小泉進次郎氏の総裁選出馬の経緯とプロフィール
- 総裁選の推薦人集めの仕組みと各派閥の動向
- 他の立候補者との比較とそれぞれの支持基盤
- 今後の政局や次回総選挙への影響
小泉進次郎総裁選へ!推薦人20人確保の舞台裏

- 小泉進次郎氏の経歴とプロフィール
- 石破首相の退陣表明が総裁選の引き金に
- 総裁選の立候補者5人の顔ぶれ
- 推薦人集めの仕組みをわかりやすく解説
- 現農水相の役職とこれまでの実績
小泉進次郎氏の経歴とプロフィール
小泉進次郎氏は、多くの国民から高い知名度を誇る衆議院議員です。2009年に初当選を果たし、現在当選6回を重ねる中堅政治家としてキャリアを積んでいます。
1981年4月14日生まれの44歳(2025年9月時点)で、今回の総裁選に名乗りを上げた候補者の中では最も若い世代に属します。父は第87代から89代の内閣総理大臣を務めた小泉純一郎氏であり、その政治的後継者としても早くから注目されてきました。
これまでに環境大臣や党の厚生労働部会長、選対委員長といった要職を歴任し、政策立案と党務の両面で経験を積んできました。特に社会保障改革や農政改革、ライドシェアの推進など、既存の枠組みにとらわれない改革派としての側面が知られています。また、東日本大震災以降、福島県の復興をライフワークの一つとしており、継続的な支援活動を行っていることでも有名です。
石破首相の退陣表明が総裁選の引き金に
今回の自民党総裁選は、石破茂首相が退陣を表明したことにより実施される運びとなりました。石破政権は、昨年の総裁選を経て発足しましたが、先の衆参両院選挙での敗北により、自民党は衆参ともに過半数を割り込む「少数与党」という厳しい状況に置かれていました。
このような状況下で政権運営は困難を極め、党内からはリーダーシップを問う声や、政権の立て直しを求める意見が強まっていたと考えられます。小泉氏は菅元首相とともに石破首相と面会し、退陣を促したと一部で報じられていますが、本人はこれを否定しています。
いずれにしても、石破首相の決断が、新たなリーダーを選ぶための総裁選レースの号砲となったことは間違いありません。党の結束を回復し、難局を乗り越えることができる新しい顔が誰になるのか、国民的な関心事となっています。
総裁選の立候補者5人の顔ぶれ
今回の総裁選は、小泉氏を含め、計5名が立候補の意向を固めており、事実上この5人による争いとなる公算が大きいです。各候補者の特徴を比較することで、今回の総裁選の構図がより明確になります。
氏名 | 年齢 (2025年9月時点) | 主な経歴・役職 | 特徴・支持基盤 |
小泉 進次郎 | 44歳 | 農林水産相、元環境相 | 高い知名度と発信力。改革派。菅元首相に近い。 |
茂木 敏充 | 69歳 | 元幹事長、元外相 | 旧茂木派を率いる実力者。政策通で安定感を重視。 |
高市 早苗 | 64歳 | 前経済安保担当相 | 保守層からの厚い支持。旧安倍派の一部が支持基盤。 |
林 芳正 | 64歳 | 官房長官、元外相 | 旧岸田派。政策調整能力に長け、リベラルな側面も。 |
小林 鷹之 | 50歳 | 元経済安保担当相 | 若手保守派。高市氏と支持層が一部重なる。 |
このように、ベテランから若手まで、また政策の方向性も保守からリベラル寄りまで、多彩な顔ぶれが揃いました。世代交代や路線対立が鮮明になる中で、誰が党員や議員の支持を集めるのかが焦点となります。
推薦人集めの仕組みをわかりやすく解説
自民党総裁選に立候補するためには、党所属の国会議員20人の推薦人を確保する必要があります。これは、誰でも簡単に出馬できるわけではなく、一定の党内基盤を持つ人物に候補者を絞るためのハードルとして機能しています。
推薦人確保の難易度上昇
前回の総裁選から今回の総裁選までの間に、自民党は衆議院選挙と参議院選挙で議席を大きく減らしました。推薦人となれる国会議員の母数が、前回の約370人から約300人へと70人近く減少しています。 このため、ただでさえ容易ではなかった推薦人20人を集めるハードルは、以前よりも格段に上がったと考えられます。各陣営は、水面下で激しい推薦人の切り崩しや確保に向けた動きを展開することになります。
派閥の影響力と推薦人
かつては派閥の領袖の意向が絶対的で、派閥単位で特定の候補を支持するのが一般的でした。しかし、政治資金問題を受けて形式的に派閥が解散した現在、その影響力には濃淡が見られます。完全に求心力を失ったグループもあれば、旧派閥として依然として組織的な動きを見せるグループも存在します。 したがって、候補者は旧派閥の幹部だけでなく、個々の議員の考えや選挙区の事情なども考慮しながら、丁寧に支持を広げていく戦略が求められます。
現農水相の役職とこれまでの実績
小泉氏は、石破政権において農林水産大臣を務めています。この役職は、失言で更迭された江藤拓前農水相の後任として緊急登板したものでした。
就任後、小泉氏は「コメ担当相」を自称し、国民の食生活に直結するコメの価格高騰問題に迅速に取り組みました。主な実績としては、備蓄米の早期放出を主導したことが挙げられます。これは、市場への供給量を増やすことで価格の安定化を図る政策であり、一定の成果を上げたと評価する声があります。
また、能登半島地震の復興支援にも関わり、現地の特産品を使った商品開発を後押しするなど、被災地に寄り添う姿勢も見せてきました。これらの農水相としての具体的な実績は、単なる人気先行の政治家ではない、実務能力をアピールする上での重要な要素になると考えられます。
小泉進次郎総裁選の推薦人を派閥の動向から分析

- 旧派閥の影響力と議員票の動向
- 旧細田派など支持の行方は流動的か
- 他候補の推薦人確保の状況
- 推薦人候補の議員一覧は公表される?
- 次回総選挙と連立への影響を考察
旧派閥の影響力と議員票の動向
前述の通り、自民党内の派閥は形式的には解散しましたが、旧派閥というグループの影響力は依然として無視できません。今回の総裁選では、この旧派閥の動きが議員票の行方を大きく左右する可能性があります。
例えば、旧茂木派や旧岸田派は、今なお比較的まとまりを保っているとされ、それぞれ茂木氏と林氏の支持基盤の中核を成しています。一方で、旧二階派のように求心力が低下し、所属議員がそれぞれ独自に判断する傾向が強いグループも見られます。
小泉氏の場合、特定の派閥に属してこなかった経緯から、派閥の組織票に頼る選挙戦ではありません。しかし、彼の支援者には菅義偉元首相がおり、菅氏に近い無派閥の議員や、旧岸田派の一部などが支持に回ると見られています。派閥横断的に支持を広げられるかが、議員票を伸ばす上での鍵となります。
旧細田派など支持の行方は流動的か
最大勢力を誇った旧細田派(安倍派)の動向は、特に流動的で不透明な状況です。政治資金問題で大きな打撃を受け、特定のリーダーを擁立できていないため、所属議員の票は各候補に分散する可能性が高いと見られています。
保守的な政策信条を持つ高市早苗氏は、前回総裁選で旧安倍派から多くの支持を得ましたが、今回は当時推薦人だった議員の一部が落選しており、支持基盤が盤石とは言えません。同じく保守派の小林鷹之氏も出馬しており、支持層が重なることから票が割れることも予想されます。
このような状況の中、小泉陣営が旧細田派の議員にどこまで食い込めるかが注目されます。特定のイデオロギーよりも、選挙の顔としての魅力や党の刷新イメージを訴えることで、支持を得ようとする戦略が考えられます。
他候補の推薦人確保の状況
各候補の推薦人確保の状況は、総裁選の行方を占う上で重要な指標です。告示日である9月22日に向けて、各陣営の動きが活発化しています。
茂木敏充氏は、自身の旧茂木派を中心に早々に推薦人を固め、いち早く出馬会見を開きました。安定した党内基盤が強みです。 高市早苗氏と小林鷹之氏は、それぞれ保守層の支持を背景に推薦人確保にめどをつけたとされていますが、前述の通り支持層が重なるため、最終的な推薦人の顔ぶれが注目されます。 林芳正氏は、旧岸田派の議員を中心に支持を広げています。
小泉氏も、報道によればすでに出馬に必要な20人を超える推薦人を確保するめどが立っているとされています。特定の派閥に頼らず、個々の議員との関係性の中で支持を集めているのが特徴です。
推薦人候補の議員一覧は公表される?
総裁選の告示日である9月22日には、立候補の届け出とともに、推薦人20人の氏名が一覧として公表されます。この一覧を見れば、どの候補がどのような議員グループから支持されているのか、その支持基盤の構成が明確になります。
例えば、小泉氏の推薦人一覧に、ベテランから若手、さらにはこれまで距離があった議員の名前などがあれば、党内融和や世代交代を象徴するものとして、良いイメージを与えるでしょう。逆に、特定のグループに偏っている場合は、しがらみを断ち切れないという印象を与えかねません。
この推薦人一覧は、各候補の党内における影響力や人脈を可視化するものであり、単なる手続き以上の重要な意味を持っています。
次回総選挙と連立への影響を考察
今回の総裁選で選ばれる新総裁は、次期総選挙の「顔」としての役割を担います。自民党が少数与党に転落した現状では、いかにして無党派層の支持を取り戻し、議席を回復するかが最大の課題です。
連立パートナーとしての野党
予算や法案を成立させるためには、野党との連携が不可欠です。そのため、新総裁には野党との協力関係を築ける能力が求められます。この点で、小泉氏は日本維新の会や国民民主党とのパイプが注目されています。 特に、後ろ盾である菅元首相は維新と良好な関係を築いており、小泉氏が総裁になれば「自公維」連立政権の可能性が現実味を帯びてくるとの見方があります。茂木氏や林氏も野党との対話に意欲を示しており、連立の枠組み拡大は総裁選の大きな争点の一つです。
保守票の取り込み
一方で、高市氏を支持する層からは、参政党や日本保守党に流れた保守票を取り戻すことこそが重要だという意見も根強くあります。無党派層に響く小泉氏か、固い保守層に訴える高市氏か、どちらが総選挙を戦う上で有利か、党内の意見は分かれています。
小泉進次郎総裁選の推薦人から見る今後の展望

今回の記事で解説した「小泉進次郎総裁選の推薦人」に関する情報をまとめると、以下の点が今後の展望を考える上でのポイントとなります。
- 小泉進次郎氏は自民党総裁選への立候補意向を固めた
- 立候補には国会議員20人の推薦人が必要となる
- 小泉氏はすでに推薦人確保にめどをつけたと報じられている
- 総裁選は石破首相の退陣表明を受けて実施される
- 候補者は小泉氏のほか茂木氏、高市氏、林氏、小林氏の計5人
- 小泉氏は候補者の中で最も若く、高い知名度が強み
- 現在は農林水産大臣の役職を務めている
- 推薦人集めは、自民党の議席減により前回より難易度が上昇
- 政治資金問題を受け、旧派閥の影響力には濃淡がある
- 旧細田派(安倍派)など最大派閥の動向は流動的
- 小泉氏の支持基盤は菅元首相に近い無派閥層などが中心
- 推薦人一覧は告示日に公表され、支持基盤が明らかになる
- 新総裁は少数与党という厳しい状況で政権運営を担う
- 日本維新の会など野党との連立が大きな争点となる
- 小泉氏は維新とのパイプがあり、連立への期待感がある
- 総裁選の結果は次回総選挙の行方にも直結する