アメリカでビットコイン現物ETFが承認されてから、機関投資家の資金がどんどん流れ込んで話題になっていますね。その影響で、日本の投資家の間でも「自分も投資してみたい」という声が高まっています。ただ、いざ調べ始めると、SBI証券や楽天証券、あるいはマネックス証券といった使い慣れた口座でどうやって買えばいいのか、いつから買えるようになるのか、新NISAの成長投資枠は使えるのかなど、疑問がたくさん出てくるかと思います。さらに、海外口座を使った場合のリスクや税金の扱いに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、ビットコインETFを日本で買う方法に関する現状のルールや、今後の解禁スケジュールについて、私が調べた最新の情報を分かりやすく整理してお伝えします。

- 現在日本国内の証券会社でビットコインETFが買えるのかどうか
- 国内市場でETFが解禁されるまでのスケジュールや法改正の動き
- 海外証券口座を利用する際の実務的なハードルと税金のリスク
- 現行の制度下で今すぐ実践できる代替投資アプローチと税金の違い
ビットコインETFを日本で買う方法の現状
世界的に盛り上がりを見せているビットコインETFですが、私たち日本の投資家を取り巻く現在の状況はどうなっているのでしょうか。各証券会社の対応や法規制の壁について、詳しく見ていきましょう。
SBI証券での取り扱いについて
まずは、ネット証券最大手のSBI証券での取り扱い状況についてです。結論から言うと、現在SBI証券を通じてアメリカや香港で上場しているビットコインETF(IBITやFBTCなど)を購入することはできません。SBI証券の外国株取引プラットフォームには膨大な銘柄が揃っていますが、日本の法律の壁があるため、暗号資産を裏付けとするETFについてはシステム上で買い付けができないようになっています。
日本の投資信託法では、ETFが投資できる対象(特定資産)が株式や債券、不動産などに厳しく限定されており、現状ではビットコインなどの暗号資産はそこに含まれていません。SBIグループ自体は暗号資産事業に非常に積極的で、将来的な取り扱いに向けて準備を進めているようですが、今は法律の改正を待っている段階ですね。
SBI証券などの国内証券会社での購入可否については、ビットコインETFとは?日本での解禁時期やSBI・楽天での買い方の記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてくださいね。
楽天証券でETFは購入可能か
続いて、楽天ポイントが貯まって使いやすいと人気の楽天証券についてです。こちらもSBI証券と状況は全く同じで、楽天証券の口座を使ってビットコインETFを買うことは現状不可能です。
楽天証券も外国株式や海外ETFの取り扱いに力を入れていますが、日本の金融庁が定める投資家保護のルールを遵守する必要があるため、未認可の商品を日本の居住者に向けて販売することはできません。よく「ティッカーシンボル(IBITなど)で検索しても出てこない」という声を聞きますが、これは証券会社が意図的にアクセスを遮断しているためです。
マネックス証券の対応状況
暗号資産取引所「コインチェック」を傘下に持ち、仮想通貨関連のサービスに強みを持つマネックス証券なら買えるのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、残念ながらマネックス証券でもビットコインETFの取り扱いはありません。
証券会社がどこのグループに属していようと、適用される日本の法律(金融商品取引法や投資信託法)は共通です。マネックス証券の外国株口座を開設しても、ビットコイン現物ETFをポートフォリオに組み入れることは、現行のルールではできない仕組みになっています。
SNSなどでは「特別な方法で買える」といった情報が流れることもありますが、国内の主要ネット証券においては例外なく購入不可です。正確な情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。
国内市場の解禁はいつになるか
では、一体いつになったら日本で堂々と買えるようになるのでしょうか。実は、大きな一歩として2026年7月に金融商品取引法の改正案が成立しました。これにより、暗号資産が従来の「資金決済法」から「金融商品取引法」の管轄へと移行し、法的に有価証券と同じような「金融商品」として扱われることになったんです。
この法律は2027年中に施行される予定ですが、そこから政省令が整備され、金融庁の厳しい審査を経て東京証券取引所に上場するまでには、いくつかのステップを踏む必要があります。現在の市場の予想では、ズバリ2028年以降に国内でのETF解禁が実現するのではないかと見られています。
金融庁は、ハッキングなどの過去のインシデントを踏まえ、信託銀行などに対して極めて高度なセキュリティ管理を求めています。時間がかかるのも、私たち投資家をしっかり守るためのルール作りをしているからなんですね。
現物保有とETFの決定的な違い
ETFの解禁を待つ間、「直接ビットコインを買えばいいのでは?」と考える方もいると思います。ここで理解しておきたいのが、ビットコインを現物で持つ場合とETFで持つ場合の違いです。
現物で保有する場合、取引所でビットコインそのものを買い、自分のウォレットで管理することになります。ブロックチェーンの機能を使ったり、別の場所に送金したりできる自由がある一方で、パスワード(秘密鍵)をなくしたら資産を取り出せなくなる自己責任のリスクが伴います。
一方、ETFはファンドの「受益権」を買う形になります。自分でウォレットを管理する手間やハッキングの恐怖から解放されるのが最大のメリットです。ただ、ファンドを管理・運用してもらうために、毎年「信託報酬」という手数料を払い続ける必要があることは覚えておきたいポイントです。
ビットコインETFを日本で買う方法と代替策

国内でのETF解禁は2028年頃になりそうですが、「それまで待てない!」という方もいるはずです。ここからは、現行のルールの中で暗号資産の成長に乗るための現実的な代替アプローチや、税金について解説していきます。
プロキシ投資という代替戦略
今の日本の環境で最も現実的なのが、「プロキシ(代替)投資」と呼ばれる戦略です。これは、ビットコインの価格そのものに連動するETFが買えなくても、暗号資産市場の成長と連動しやすい「別の金融商品」を買うことで、間接的に利益を狙う方法です。
わざわざ海外の難しい口座を開いたり、高い税金を払って現物を買ったりしなくても、今持っているSBI証券や楽天証券などの特定口座を使って、スマホから簡単に投資できるのが大きな魅力ですね。
ブロックチェーン関連銘柄に投資
プロキシ投資の代表例が、ブロックチェーン関連の企業を集めたテーマ型ETFや、ビットコインを大量に保有している企業の個別株を買うことです。
例えば、「グローバルX ブロックチェーン ETF(2265)」のようなファンドは、暗号資産取引所やマイニング企業などの株式で構成されています。また、個別株で大注目なのが「マイクロストラテジー(MSTR)」です。この会社は本業のシステム開発以上に、大量のビットコインを保有し続ける戦略をとっており、株価がビットコインの動きに連動しやすい特徴があります。
| 投資対象 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 関連ETF(2265など) | 手軽に分散投資ができ、業界全体の成長に乗れる。 | 信託報酬(管理コスト)が少し高めに設定されていることがある。 |
| 個別株(MSTRなど) | ビットコイン価格にレバレッジがかかったような高いリターンを狙える可能性がある。 | 株式市場全体の下落や、企業の業績悪化リスクの影響を強く受ける。 |
これらなら、今の証券口座ですぐに買えますし、他の株と損益通算ができるのも大きなメリットです。
海外口座を利用する際のリスク
「どうしても本場のブラックロックのIBITなどが買いたい」と考え、Interactive Brokers(IBKR)などの海外証券口座を開設しようとする方もいるかもしれません。理論上は可能ですが、私はあまりおすすめしません。ハードルが非常に高いからです。
最大の問題は「ジオブロック(地域制限)」です。海外の証券会社は日本の法律との兼ね合いから、日本居住者のアカウントでは暗号資産ETFの買い付けボタンを押せないように制限をかけているケースが多発しています。口座を開いてお金を送金してから「買えなかった」と気づくリスクが常にあります。初心者が手を出すにはちょっと危険な領域かなと思います。
新NISA成長投資枠への影響
個人投資家にとって一番気になるのが、「ビットコインETFは新NISAで買えるようになるのか?」という点ですよね。
現時点では、2028年に東証にETFが上場したとしても、それが自動的に新NISAの「成長投資枠」の対象になるわけではありません。新NISAで買える商品は、過度な投機性を排除するために国が厳しくルールを定めているためです。対象に加えるためには、金融庁が「NISAの目的にふさわしい」と判断し、別途ルール(政令)を改正する必要があります。
もし将来的にNISA枠で買えるようになれば、利益にかかる約20%の税金が完全にゼロ(非課税)になるため、とてつもない恩恵を受けられることになります。今のところは、NISA対象のブロックチェーン関連株などで代用しつつ、制度の動向を見守るのが賢明ですね。
利益にかかる税金と確定申告
投資においてリターンを大きく左右するのが「税金」です。現在、現物のビットコインで利益を出すと「雑所得」という扱いになり、給与などと合算される「総合課税」になります。利益が大きくなればなるほど税率が上がり、最大で約55%もの税金を持って行かれてしまいます。しかも、損失を翌年に繰り越すこともできません。
一方、株式やETFの売却益は「申告分離課税」となり、利益の額に関わらず税率は一律で20.315%です。損失を3年間繰り越すことも可能です。
【重要】2028年の税制改正の方針
2026年の法改正に伴い、2028年からはETFだけでなく、現物ビットコインの利益についても一律20%の申告分離課税に変更される方針が打ち出されています。
つまり、今現物で含み益が出ている人は、税率が最大55%の今のうちに慌てて売るのではなく、2028年の税制優遇が確定するのを待ってから利益確定をした方が、手元に残るお金が圧倒的に多くなる可能性があるということです。
税金の計算や申告ルールは非常に複雑であり、個人の所得状況によっても異なります。ここに記載した内容はあくまで一般的な目安ですので、最終的な判断や具体的な計算については、必ず税理士などの専門家にご相談ください。
総括:ビットコインETFを日本で買う方法
ここまで見てきたように、「ビットコインETFを日本で買う方法」に対する今の答えは、「直接購入はまだできないが、2028年の解禁に向けて法整備が着実に進んでいる」という状態です。
今すぐ無理をして海外口座でリスクを取る必要はありません。まずは既存の証券口座で買える関連株(プロキシ投資)で様子を見たり、あるいは国内取引所で現物を少しずつ買い集めながら、2028年のETF解禁と税制の引き下げ(一律20%化)をじっくり待つのが、最も王道で手堅い戦略だと私は考えています。投資の世界では焦りは禁物です。法改正のニュースをしっかり追いかけながら、来たるべき日に向けて準備を進めていきましょう!

