元TBSアナウンサーで、現在はエッセイストやメディアパーソナリティとして多方面で活躍する小島慶子さん。その聡明な語り口と、自身の経験を率直に語る姿に多くの人が惹きつけられています。しかし、華々しい経歴の裏で、彼女の現在はどのようなものなのでしょうか。
この記事では、「小島慶子さんの現在は?」と関心を持つ方々のために、彼女の多岐にわたる活動を深掘りします。オーストラリア生まれという経歴からハーフと噂されることの真相、アナウンサー時代から現在に至るまでのキャリア、そして旦那さんの職業や、一時期浮上した離婚の噂にも触れていきます。また、息子さんの大学進学を機にどこで暮らしているのかという生活拠点の変化、公表している病気や、過去の大きな事件となった出来事、複雑だったと語る母親との関係まで、小島慶子さんの「今」を包括的に解説していきます。
この記事で分かること
- 小島慶子さんのアナウンサー時代から現在までの経歴
- 旦那さんや息子さんとの家族関係と現在の生活拠点
- 公表されている病気や過去の出来事との向き合い方
- 執筆や講演など多岐にわたる現在の活動内容
小島慶子、現在のプロフィールと家族構成

- 元TBSアナウンサーとしての経歴
- 小島慶子はハーフではないとの情報
- 旦那職業は元テレビディレクター
- 旦那との離婚の噂と現在の関係
- 息子大学進学で日本に定住
- 著書で語られる母親との関係
元TBSアナウンサーとしての経歴
小島慶子さんは、学習院大学法学部政治学科を卒業後、1995年にTBSにアナウンサーとして入社しました。同期には小川知子さん、堀井美香さんがいます。入社後は『おはようクジラ』や『世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターなど、情報番組からバラエティまで幅広く担当し、その才能を発揮しました。
特に、1998年からナビゲーターを務めたラジオ番組『BATTLE TALK RADIO アクセス』では、その歯に衣着せぬトークスタイルが高い評価を受けます。この活躍により、1999年には第36回ギャラクシー賞のDJパーソナリティー部門賞を受賞するなど、ラジオパーソナリティとしての地位を確立しました。
その後、結婚と出産を経て、『時事放談』などの報道番組も担当しましたが、2010年6月にTBSを退社。退社後はフリーランスのメディアパーソナリティ、エッセイストとして活動の幅をさらに広げています。
小島慶子はハーフではないとの情報
小島慶子さんはオーストラリアのパースで生まれています。父親が商社勤務であったため、幼少期はシンガポールや香港など海外で過ごす時間が長かったようです。このような経歴から、しばしばハーフではないかという声が聞かれますが、ご両親は共に日本人です。
海外生活の経験は、彼女のグローバルな視点や多様性に対する深い理解を育む土台となったと考えられます。帰国子女としての経験や、後に家族でオーストラリアへ教育移住するなど、彼女の人生において海外との関わりは非常に大きな要素となっています。したがって、彼女は日本人ですが、国際的なバックグラウンドを持つ人物と言えるでしょう。
旦那職業は元テレビディレクター
小島慶子さんの旦那さんは、テレビ番組制作会社に勤務していたディレクターです。小島さんが28歳の時に結婚しました。長年にわたりテレビ業界で活躍されていましたが、2013年に会社を退職されています。
この決断は、小島さんにとっても予想外の出来事だったとエッセイなどで語られています。夫の退職を機に、小島さんが一家の大黒柱として家計を支えることになりました。この出来事が、後の家族のあり方やオーストラリアへの移住を考える一つのきっかけとなったようです。夫が主夫として家庭を支え、妻が外で働くという役割の変化は、小島さん自身にも大きな気づきをもたらしたとされています。
旦那との離婚の噂と現在の関係
小島慶子さんは、過去に夫との間で深刻な問題を抱え、一時は離婚を決意するほどであったことを自身の文章で明らかにしています。後述する不安障害の発症にも、夫の過去の行動が深く関わっていたとされています。このため、一部では離婚したのではないかという噂が流れました。
しかし、二人の息子さんの成長を待つ中で関係性の修復に努め、2025年現在、離婚はしていません。むしろ、長年の危機を乗り越えたことで、お互いの心理的な境界線を健全に保つ新しい関係性を築き始めているようです。エッセイでは、夫が自身の意見を「否定はしないが同調もしない」というスタンスをとるようになったことで、心の平穏が保たれるようになったと綴られています。10年間の別居生活を経て、現在は再び夫婦二人での生活を送っています。
息子大学進学で日本に定住
小島慶子さん一家は、2014年から生活の拠点をオーストラリアのパースに移していました。これは、子どもたちに広い世界で生きていける力を身につけてほしいという教育方針に基づいた「教育移住」でした。この移住により、小島さんは日本で仕事をし、オーストラリアの家族の元へ戻るという二拠点生活を送ることになります。
この日豪往復生活は、約10年間にわたりました。そして、二人の息子さんがそれぞれ大学に進学したことを機に、2024年から再び日本に定住することを決断しました。長かった”出稼ぎ母さん”生活を終え、現在は夫婦水入らずの新しい生活を日本でスタートさせています。
著書で語られる母親との関係
小島慶子さんは、自身の著書、特に2014年に出版された『解縛(げばく) しんどい親から自由になる』の中で、母親との複雑な関係性について詳細に綴っています。彼女は母親のことを「熱烈なファン」と表現し、その一方的な愛情が、自身の愛着形成に深刻な影響を及ぼしたと分析しました。
母親からの過干渉や、生身の自分ではなく「母親の理想の娘」として見られてきたことへの葛藤が、後の摂食障害や生きづらさにつながったと考えているようです。近年は、高齢になった母親に対して「お見取りマインド」で接し、穏やかな関係を築こうと努めている様子もエッセイで語られています。この経験の言語化は、同じような悩みを抱える多くの読者から共感を呼びました。
小島慶子、現在の生活と執筆活動

- ADHDという病気を公表
- 不安障害のきっかけになった事件
- 現在はどこで暮らしているのか
- 執筆や講演が中心の現在の活動
- まとめ:多方面で活躍する小島慶子の現在
ADHDという病気を公表
小島慶子さんは、41歳の時に医師から軽度のADHD(注意欠如・多動症)であると診断されたことを公表しています。落ち着きのなさ、注意散漫、過集中といった自身の特性が、発達障害によるものだったと知った時、「もっと早く知りたかった」と感じたと語っています。
診断を受けたことで、長年感じていた生きづらさの理由が明確になり、自分を客観的に理解できるようになったといいます。それ以降、自身の経験を基に発達障害に関する講演や執筆活動を積極的に行うようになりました。「ニューロダイバーシティ(脳の多様性)」という考え方を発信し、違いを個性として尊重する社会の実現を訴えています。病気の公表は、多くの当事者やその家族に勇気を与えています。
不安障害のきっかけになった事件
小島慶子さんは、33歳の時に不安障害を発症したことも明らかにしています。その直接的なきっかけは、結婚当初の夫のある行動だったと、近年のエッセイで告白しました。信頼していたパートナーからの行動によって深い精神的ショックを受け、脳の機能が正常に働かなくなるほどのダメージを負ったとされています。
当時は子育てに集中するために、この心の傷に蓋をしていましたが、夫が退職したタイミングで封印が解かれ、溜め込んでいた怒りが噴出したようです。この「事件」とも言える出来事と向き合う過程で、夫個人の問題だけでなく、日本社会の構造的な問題、特に「おっさん社会」がもたらす弊害について深く考察するようになり、それが後の執筆活動にもつながっていきました。
現在はどこで暮らしているのか
前述の通り、小島慶子さんは約10年間のオーストラリア・パースでの生活を経て、2024年から完全に日本に拠点を戻しています。息子さん二人が大学に進学し、親としての大きな役割に一区切りがついたことが、この決断の背景にあります。
現在は、旦那さんと二人で日本での生活を再開しており、東京を拠点に活動していると考えられます。長年の二拠点生活で物理的に離れていた夫婦が、再び一つ屋根の下で暮らす新しいステージに入ったことになります。生活環境の変化は、彼女の心境や執筆活動にも新たな影響を与えているかもしれません。
執筆や講演が中心の現在の活動
TBS退社後、小島慶子さんはエッセイスト、メディアパーソナリティとして、その活動の主軸を執筆と講演に移しています。特にジェンダー平等、ハラスメント問題、発達障害、家族関係など、自身の経験に基づいたテーマで数多くのエッセイや書籍を出版し、多くの読者の支持を得ています。
主な活動一覧
- ラジオ出演: 現在、文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ!』の火曜パートナーとしてレギュラー出演中です。
- 雑誌・WEB連載: 『AERA』、『VERY』、『日経ARIA』、『週刊プレイボーイ』など、多数の媒体で連載を持っています。時事問題から自身の日常まで、幅広いテーマで執筆を続けています。
- 講演活動: 全国の自治体、企業、教育機関などで、男女共同参画、ダイバーシティ、発達障害などをテーマにした講演を精力的に行っています。
- 研究活動: 東京大学大学院情報学環の元客員研究員として、メディアにおけるジェンダー問題の研究にも携わっていました。
このように、テレビアナウンサー時代とは異なる形で、自身の言葉で社会にメッセージを発信し続けることが、現在の彼女の活動の核となっています。
まとめ:多方面で活躍する小島慶子の現在

この記事では、小島慶子さんの現在について、経歴、家族、生活拠点、そして多岐にわたる活動内容を詳しく解説しました。最後に、本記事の要点をまとめます。
- 小島慶子さんは元TBSアナウンサー
- 現在はエッセイストやメディアパーソナリティとして活動
- 1995年にTBSに入社し2010年に退社
- ラジオDJとしてギャラクシー賞を受賞した経歴を持つ
- オーストラリア生まれだが両親は日本人でハーフではない
- 夫は元テレビ番組制作会社のディレクター
- 夫は2013年に会社を退職している
- 過去に離婚の危機があったが現在は離婚していない
- 2014年から約10年間オーストラリアに教育移住
- 息子の大学進学を機に2024年から日本に完全定住
- 現在は夫と二人で日本に暮らしている
- 著書で母親との複雑な関係を告白している
- 軽度のADHDと不安障害を公表
- 自身の経験を基に執筆や講演活動を精力的に行う
- 文化放送のラジオ番組にレギュラー出演中