フィンランドのシナモンロール コルヴァプースティ

食物

フィンランドの伝統的なお菓子であるコルヴァプースティは、香り高いカルダモンと甘いシナモンが特徴のシナモンロールです。その独特の味わいと風味は、フィンランドの家庭やカフェで愛されています。

コルヴァプースティの起源

コルヴァプースティは、フィンランドのシナモンロールとして知られていますが、その起源は古代まで遡ります。古代エジプトやギリシャでシナモンを使ったペイストリーが作らていました、それがヨーロッパに広まり、北欧諸国にも影響を与えました。また、フィンランドの料理文化は、スウェーデンの影響を受けています。スウェーデンのシナモンロールなどのペイストリーがフィンランドにもたらされ、地元の風土に適した形に発展しました。

フィンランドの伝統的なおやつ

コルヴァプースティはフィンランドの伝統的なおやつの一つとして親しまれています。特に、コーヒータイムや休憩時に、地元のベーカリーやカフェで楽しまれます。地元の人々や観光客にとって、コルヴァプースティは特別な存在です。

コルヴァプースティの名前の由来

コルヴァプースティの名前の由来は諸説ありますが、その中で最も一般的な説は、パン生地が耳の形に似ていることから、「コルヴァ(korva)」というフィンランド語で耳を意味する言葉が使われたというものです。また、かつて子供が悪戯をした際に親によって耳を引っ張られる「耳のスラップ」を表現する言葉としても使われたと言われています。

コルヴァプースティの特徴

コルヴァプースティの特徴は、そのふんわりとした生地と香り高いフィリングにあります。カルダモン入りのふんわりとした生地にシナモンと砂糖を混ぜたフィリングを包み込み、ロール状に巻いて焼き上げます。焼き上がりは表面がカリッとし、中はしっとりとしています。一口食べると、口の中に広がるシナモンとカルダモンの香りと甘みが特徴的です。

コルヴァプースティの作り方

コルヴァプースティのレシピを簡単にではありますがご紹介します。

材 料

パン生地

  • 小麦粉: 500g
  • 砂糖: 100g
  • バター: 100g(室温に戻したもの)
  • 牛乳: 250ml
  • 塩: 小さじ1/4
  • イースト: 7g
  • カルダモン: 少々

フィリング

  • バター: 100g(室温に戻したもの)
  • 砂糖: 100g
  • シナモン: 大さじ1〜2

仕上げ用

  • 卵: 1個(表面のつや出し用)
  • パールシュガー(お好みで)

手 順

  1. パン生地を作る
    • 小麦粉、砂糖、バター、牛乳、塩、イースト、カルダモンをボウルに入れて混ぜます。
    • 生地がしっかりとまとまるまでよくこねます。生地が滑らかになり、指で押すとぱっと戻る程度の弾力があると良いです。
    • ボウルにラップをかけ、温かい場所で約1時間発酵させます。生地が2倍の大きさに膨らむまで待ちます。
  2. フィリングを作る
    • バター、砂糖、シナモンをボウルに入れてよく混ぜます。滑らかなペースト状になるまでよく混ぜましょう。
  3. 生地を伸ばす
    • 発酵が終わった生地を台の上に取り出し、薄く長方形に伸ばします。生地の厚みは約5mmほどが良いでしょう。焼き上がりがムラにならないよう、均一に伸ばします。
  4. フィリングを塗る
    • フィリングを生地の上に均一に広げます。生地全体にフィリングが行き渡るように塗りましょう。端の部分にもしっかりとフィリングを塗布します。
  5. 生地を巻く
    • 生地を一方向にしっかりと巻き込みます。巻き込む際には、手で生地を軽く押しながら巻くと均一に巻けます。隙間なく巻き込むことで、パンがふくらみ、フィリングがしっかりと密着します。
  6. 生地をカットする
    • ロール状になった生地をナイフで台形に切り分け、天板に並べます。
  7. 生地を焼く
    • オーブンを180°Cに予熱します。表面に溶き卵を塗ります。お好みでパールシュガーを振っても良いです。
    • 180°Cで約20〜25分、焼き色がつくまで焼きます。

フィリングのアレンジ

コルヴァプースティのフィリングは基本的にバター、砂糖、シナモンの組み合わせですが、他にもアレンジが可能です。

  1. アーモンドペーストとレーズン
    • シナモンと砂糖の代わりにアーモンドペーストを使用し、レーズンを加えると、風味豊かで甘みのあるフィリングになります。
  2. アプリコットジャムとくるみ
    • アプリコットジャムとくるみを組み合わせると、フルーティーでリッチな味わいが楽しめます。ジャムは生地に塗る前に温めておくと、塗りやすくなります。
  3. カスタードクリーム
    • シナモンと砂糖の代わりにカスタードクリームを使用すると、なめらかな甘さと濃厚な味わいが楽しめます。カスタードクリームを生地に塗った後、刻んだナッツやチョコチップを加えても美味しいです。
  4. りんごとシナモン
    • 薄切りにしたりんごを生地に敷き詰め、シナモンと砂糖をまぶしてから巻き込むと、りんごの甘みとシナモンの風味が広がります。
  5. チョコレートとナッツ
    • チョコレートチップやチョコレートペーストをフィリングに加え、刻んだナッツと一緒に巻き込むと、濃厚なチョコレートの風味とナッツの食感が楽しめます。

まとめ

コルヴァプースティは、フィンランドの伝統的なお菓子で、香り高いカルダモンと甘いシナモンが特徴です。その独特の味わいと風味は、多くの人々に愛されています。おうちで作る際には、ご自分の好みや季節に合わせたフィリングのアレンジも試してみてくださいね。

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