亀山忍さんの病気とは？腎臓ガンとの闘病と生涯

元阪神タイガースの亀山つとむさんを双子の兄に持ち、自身も俳優として活躍した亀山忍さん。2025年8月5日に56歳で亡くなったという突然の知らせに、多くの方が驚かれたことでしょう。彼の死因が病気、特にガンであったと報じられたことから、どのような闘病生活を送っていたのか、また、俳優として活躍した若いころの姿や、現在の家族、特に娘の存在について知りたいと考える方も少なくないはずです。

亀山忍さんといえば、阪神タイガースへの夢に挑戦した過去や、特撮ドラマの金字塔であるウルトラマンシリーズ、国民的時代劇の水戸黄門といった数々の出演作品で知られています。この記事では、亀山忍さんを襲った病気の詳細から、野球に情熱を注いだ青年時代、俳優としての輝かしいキャリア、そして双子の兄・つとむさんとの絆に至るまで、彼の歩んだ人生を詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、以下の点について深く理解できます。

亀山忍さんの具体的な病名と闘病期間
俳優として活躍した若いころの経歴
双子の兄・亀山つとむさんとの関係性
晩年の活動状況と最後の仕事内容

亀山忍を襲った病気とその生涯
亀山忍の病気、腎臓ガンとの闘病

亀山忍を襲った病気とその生涯

若いころはプロを目指した野球選手
双子の兄は元阪神タイガースの亀山つとむ
主な出演作品で見る俳優としての顔
ウルトラマンダイナでのゴンドウ参謀役
国民的時代劇・水戸黄門にも出演
若いころの活躍と阪神タイガースとの関わり

まずは、亀山忍さんの基本的なプロフィールを振り返り、野球選手を夢見た青年時代から俳優へ転身した経緯、そして双子の兄・つとむさんとのエピソードについて見ていきましょう。

プロフィール項目	内容
氏名	亀山忍（かめやましのぶ）
生年月日	1969年（昭和44年）7月2日
没年月日	2025年（令和7年）8月5日
享年	56歳
出身地	大阪府大阪市港区（育ちは鹿児島県奄美大島）
最終学歴	大阪ビジネスカレッジ専門学校
家族	双子の兄：亀山つとむ（元プロ野球選手）

若いころはプロを目指した野球選手

亀山忍さんは、若いころプロ野球選手になることを真剣に目指していました。鹿児島県の鹿屋中央高校時代には、双子の兄であるつとむさんとバッテリーを組んでいました。忍さんが投手、つとむさんが捕手という、まさに兄弟の絆でチームを牽引していたのです。

しかし、高校在学中に不慮の事故で利き腕である左手に大怪我を負ってしまいます。この怪我が、彼の野球人生に大きな影を落とすことになりました。

高校卒業後、兄のつとむさんと共に阪神タイガースの入団テストを受験します。結果は、つとむさんのみが合格し、忍さんは不合格となりました。この出来事を機に、彼は野球選手の夢を断念し、タレント・俳優への道へ大きく舵を切ることになったのです。

双子の兄は元阪神タイガースの亀山つとむ

亀山忍さんの人生を語る上で、一卵性双生児の兄である亀山つとむさんの存在は欠かせません。つとむさんは阪神タイガースで外野手として活躍し、「亀新フィーバー」を巻き起こした人気選手でした。

忍さんは、兄が現役だった頃、甲子園球場で面白いエピソードを経験しています。兄から同僚のトーマス・オマリー選手に紹介された際、「カメヤマのオトウト、ブタね〜」と日本語で言われたそうです。当時から体重が100kgあった忍さんですが、1992年頃のテレビ出演が多い時期は兄と同様にスリムな体型でした。

その後、忍さんがスリムになり、逆に兄のつとむさんの体重が増えたことで、見た目が逆転した時期もあったと、2007年放送のテレビ番組で語られています。また、兄弟でP&Gの家庭用洗剤のCMで共演するなど、その仲の良さは広く知られていました。

主な出演作品で見る俳優としての顔

野球選手の道を断念した後、亀山忍さんは俳優として着実にキャリアを積み上げていきました。彼の出演作品は多岐にわたり、様々な役柄で視聴者を楽しませています。

テレビドラマ

テレビドラマでは、シリアスな役からコミカルな役まで幅広く演じました。『HOTEL』シリーズや『新幹線’97恋物語』といった人気作に出演したほか、『土曜ワイド劇場』などの2時間ドラマでも存在感を発揮しています。NHKの大河ドラマ『新選組!』や朝の連続テレビ小説『芋たこなんきん』（奄美弁指導として参加）など、国民的な番組にも関わっていました。

映画

映画では、『難波金融伝ミナミの帝王』シリーズや『新・極道の妻たち-惚れたら地獄-』といった作品に出演し、力強い演技を見せています。後述するウルトラマンシリーズの劇場版にも出演しており、テレビと映画の両方で活躍した俳優でした。

ウルトラマンダイナでのゴンドウ参謀役

亀山忍さんのキャリアにおいて特に有名な役柄の一つが、『ウルトラマンダイナ』（1997年-1998年）で演じたゴンドウ・キハチ参謀です。ゴンドウ参謀は、主人公たちが所属する組織「スーパーGUTS」の頼れる上官であり、時に厳しく、時に優しく隊員たちを導く重要な役どころでした。

この役はテレビシリーズだけでなく、劇場版『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ光の星の戦士たち』（1998年）にも登場し、多くの特撮ファンに愛されるキャラクターとなりました。2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』にも市民役でゲスト出演しており、ウルトラマンシリーズとの縁の深さがうかがえます。

国民的時代劇・水戸黄門にも出演

亀山忍さんは、長年にわたり多くの日本人に親しまれてきた国民的時代劇『水戸黄門』にも出演経験があります。異なるシリーズで2度にわたりゲストとして登場し、その時代劇俳優としての実力も示しました。

第28部第18話「大人もビックリ! 天才少年・枚方」（2000年放送）では、仁吉役を演じました。
第37部第11話「母と娘つないだ風車-青森-」（2007年放送）では、熊次役を演じています。

このように、様々なジャンルの作品で活躍したことが、彼の俳優としての幅広さを物語っています。

若いころの活躍と阪神タイガースとの関わり

前述の通り、亀山忍さんの若いころの活躍は、プロ野球選手を目指した日々から始まりました。兄・つとむさんとバッテリーを組んで甲子園を目指した経験は、彼の人間形成の基礎となったと考えられます。

阪神タイガースへの入団は叶いませんでしたが、兄がつとむさんが入団したことで、球団との関わりが途切れることはありませんでした。兄の応援のために球場へ足を運んだり、関連番組に出演したりと、形は違えど野球との縁は続いていたのです。この野球で培った経験や人脈が、後の芸能活動にも少なからず影響を与えたことは想像に難くありません。